こんにちは。当サイトの管理人です。漫画ボンと一緒にリアルについての感想を語っていきます。
スラムダンクやバガボンドなどで有名な井上雄彦氏の描くリアル。改めて読んでみて正解だったよ。
過去に読んだ作品を大人になってから読むと、懐かしい気持ちと新しい気持ちを感じられるよね。
漫画への感じ方は人それぞれあると思いますが、ただ一つ確実なことは30代になって改めてリアルを読むと中学生の頃にはなかった感情がありました。
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では各シーン毎の感想を語っていきます。
主人公の高校生「野宮」ではなく「北原先生」の視点から読んでいる自分がいた
ほんの一コマだけど北原先生の一言に惹きつけられた
リアルを初めて読んだのは中学生の頃。30代になって読んでみると自然と視点が変わっていた。単純に主人公の目線で漫画を読んでいた中学生時代とは違い、作品中に登場する教師のセリフに惹きつけられたり…。
その他大勢の教師に流されずに野宮を正面からみていたんだろう
大多数からは問題児として見られている野宮に対して、バスケットを続けていれば結果は違ったと語る北原先生。真剣に取り組むものがあれば人生は違っていたのではないか。野宮にとってのバスケは人生の中心にあったと北原先生は気づいていたんだろう。
北原先生の性格や仕事観を考察
また、多数派に対して問題児の野宮を守ろうとする発言ができる北原先生の性格について考えたり。この先生は馴れ合いや処世術ではなく、自分の中にある教師としての仕事を全うしているんだろう。中学生の頃にこういった視点で読むことはなかった。
中学生の頃は主人公や仲間にばかり注目していましたが、そのほかの登場人物や描き出される空気感なども感じるようになっていました。
主要人物だけでなく、ほんの少ししか登場しない人物が物語を深みのあるものにする。井上雄彦先生の丁寧で魂のこもった仕事ぶりが感じられるね。
何気ない一言が人の気持ちに寄り添う瞬間に思えた
怒りをあらわにするも笑ってしまう戸川
車椅子の戸川に対して、車椅子に乗って1on1を挑む野宮。戸川は「何様のつもりだ」と野宮に対して怒りをあらわにするが、野宮自身は戸川のマシンを無理矢理借りて、初心者の俺にはハンデが必要だとはっきりと言う。その価値観に戸川は笑ってしまう。
ムッとしたが本心からの言葉だと感じたんだろう
戸川は自分に対するハンデを勝手に与えられたと感じて怒りを覚えただろう。しかし、実際には野宮がハンデをもらおうとしている。「俺は初心者なんだから当然だろう」といった具合に。野宮の言葉は勝手な上から目線からでもなく、ただ本心から出た言葉だと感じたから戸川は笑ったんだと思う。
言葉での表現が難しいが感情に寄り添った瞬間に思えた
上手く言葉で表現するのが難しいが、この一連のやり取りは野宮の感情が戸川の感情に寄り添った瞬間に思えた。当然、野宮はそれを計算したわけではない。世間一般的ではないだろう野宮の普通が、世間一般からは障がい者と言われるだろう戸川の気持ちに真横から繋がったように思えた。
個人的に漫画を読む中で出てくる「手書き文字」が最高。コミカルな感じで一気に読み進めやすくなるね。
戸川の目から真剣さと本気の怒りを感じる。そこに加わる手書き文字の柔らかさがグッと読みやすくしてくれるよね。
まとめ:リアルは何度でも読み込める漫画
中学生の頃に読んだリアルを30代で改めて読むと新しい発見がありました。戸川の目や眉毛、夏美の表情など、読めば読むほど感じるものがあります。漫画は読み手が自由に感じるもの。リアルは何度でも新しい気持ちにさせてくれます。
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